The Wall Street Journal(WSJ)は米国時間5月16日、「状況に詳しい人物」の話として、Appleが現行の「iPhone」よりも大きな画面の開発をサプライヤーに打診していると報じた。iPhoneには2007年の発売以来、3.5インチの画面が搭載されているが、新しい画面は少なくとも4インチはあるという。
情報筋らの話が事実であるとすれば、この画面の製造は2012年6月に本格化する可能性があるとWSJは付け加えた。最近の複数の報道では、Appleは次期iPhoneを初秋、つまり9月か10月に発表する予定だとされている。10月ならば、2011年の「iPhone 4S」の発売と同時期になる。
画面の大型化は、競合する「Android」端末、特にサムスン製品に対する遅れを取り戻そういう意図の表れかもしれない。韓国の携帯端末メーカーであるサムスンは、この1年間で売上高と市場シェアを大きく増加させた。ほとんどの調査レポートが現在、サムスンを世界最大のスマートフォンおよび携帯電話メーカーであるとしている。
Appleは、複数のメーカーに画面を発注しているようだとWSJの一部の情報筋は述べている。これらのメーカーには、LG、シャープのほか、ソニー、東芝、日立の3社のディスプレイ事業を統合して発足した新企業ジャパンディスプレイなどが含まれる。
サムスンは先ごろ、新スマートフォン「Galaxy S III」を発表した。4.8インチという、同市場最大クラスのサイズの画面を搭載する。同社の「Galaxy Note」もスマートフォンとして提供されているが、同製品はサイズが5.3インチもあり、多くのタブレットよりも大きい。
しかし、みずほインベスターズ証券のアナリストである倉橋延巨氏はWSJに対し、大画面への移行は、必ずしも競合製品に対抗するための動きではないと述べた。同氏は、画面サイズはスマートフォンの決定的な要素にはならないと指摘し、「スマートフォン市場は多様化が進んでいるが、やはりiPhoneはスマートフォンのあり方について問題提起をしてくれる製品である」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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